お供えしていた鏡餅を木槌で叩き割る「鏡開き」はもともと武士の風習でした。男性は具足(鎧や兜のこと)にお供えした「具足餅」を女性は鏡台に供えた「鏡餅」をそれぞれ雑煮にして食べたことがこの行事のはじまりです。しかし、武家社会では「切る」という言葉を嫌いこのとき刃物は使いませんでした。それで、叩いて割るのですが、おめでたいときに「割る」というのも縁起が悪いため「運を開く」にかけて「鏡開き」と呼ぶようになりました。

※一部地域により日にちが異なる場合がございます。
お正月の間供えられていた鏡餅は、カビが生えたりひびが入ったりして持て余しがちです。できれば飾る段階でカビ対策をしておくといいでしょう。上下の餅の重なる部分と底に焼酎を塗っておくとかなりカビを防ぐことができます。それでもかびてしまったらその部分は削り取って、ひびのところから折ったり、木槌で叩いて割り、細かくします。これをおしるこや、お雑煮に入れて食べます。あべかわや揚げ餅にしてもおいしくいただけます。
カビ防止は焼酎を塗ること


1月7日の朝に七草がゆを食べると一年中無病息災で過ごせると言われています。七草がゆはお正月の疲れた胃を休めようという、古人の知恵もあったそうです。家族の厄払いと健康を祈りつつ作ってみましょう。
材 料
米1カップ、七草、塩少々、付け合わせ(昆布・梅干)
作り方
1.米は洗って鍋に入れ、水5〜6カップを加え、火にかけます。煮立つまでは強火、後は弱火にして、箸をふたにかませて、噴きこぼれないようにし、30分ほど炊きます。

2.細かく刻んだ七草を1に加え、さっとひと混ぜて 蓋をし、10分ほど煮ます。
1月7日だけでなくお好みで
おもちや鶏ひき肉・ささみなどを加えて
かぜをひいた時・飲み過ぎ・食べ過ぎた時
朝食・夜食としてぜひお試し下さい。