原産地は中央アジア。長い間ヨーロッパで栽培されてきました。
アメリカ大陸を経て日本に入ってきたのは江戸時代の末期と言われています。
「1日1個のりんごは医者を遠ざける」ということわざがあるように、りんごには私達の健康に良いものがたくさん含まれています。
赤くなる品種では赤い方がやはり熟しています。
色は薄いよりは濃いものの方が良いでしょう。
また、つるの周囲のくぼみが深いものは正常に育ったことを示しています。つるは太く、あまりしおれていないものを選びましょう。
おいしくいただくには冷やしてからいただくのが一番です。
りんごのような果実の甘味成分は、ブドウ糖や果糖です。このうち果糖にはα型とβ型があり、β型はα型の3倍も甘くなっています。
りんごを冷やすとこの果糖のα型が更に甘いβ型に変化するため、甘いと感じるだけでなく、本当に甘くなるのでよりおいしくいただくことができるのです。
りんごには食物繊維のセルロース、リグニン、ペクチンなどが含まれ、密の原因となるソルビドールとともに整腸作用があり、腸内の老廃物を水に包み込んで排泄を促進し、下痢や便秘を防止します。
そして、りんごに含まれるクエン酸、リンゴ酸は疲労回復や二日酔い、消化促進に効果があると言われます。また、肩こりや腰痛を防止する働きがあります。