成長につれ、モジャコ→ワカシ(〜40cm)→イナダ(〜60cm)→ワラサ(〜1m)→ブリ(1m〜)と名を変える出世魚。
関西ではワカナ・ツバス → ハマチ → メジロ(イナダ) → ブリとなりますが、ハマチは関東では養殖のもを指します。
目が澄み尾が大きくて鋭く体測の黄色いしまが、ハッキリしているものが鮮度の良いものですが、一般には切り身で出回りますので、天然ものは淡い紅色、養殖白っぽい色で見分けて下さい。
ブリは脂肪が多く、濃厚な味わいの赤身魚です。脂肪にはIPA(イコサペンタエン酸)DHA(ドコサヘキサエン酸)がたっぷり含まれています。IPAは動脈硬化。心筋梗塞、脳卒中、高血圧などの疾患を改善します。DHAは記憶能力の低下や痴呆を防ぎ、また、狭心症、高血圧、高脂肪症などの予防・改善にも効果があります。アレルギー体質の人は発熱、嘔吐を起こすことがあるので、とくに生食はひかえましょう。
身は刺身、寿司だね、塩焼き、照焼き、西京漬けに、頭やアラは、アラ焼き、かす汁、ぶり大根などの煮物に最適です。皮はうろこを取り、軽く焼いて、千切りにした大根や人参となますにすると良いでしょう。アゴの部分は、DHA、IPAが多く、塩焼きにしたものを”ブリカマ”といいます。
★アラを煮物にする場合は、魚の臭みやくせを下ごしらえ(塩をふって15分おく→熱湯をかける→水で洗う)で取り除くことが大切です。