姿、味、香りのよいアユは川魚の王といわれています。旬は6〜9月ですが、川を下って産卵する秋の「落ちアユ」はとくに珍重されます。 s
養殖も盛んです。天然物は黄褐色で細身、胸びれの上方に黄色い斑がついています。養殖物は青黒く斑点が不鮮明で、ぼってりと太っています。養殖物は天然物に比べて脂質が多く高カロリーです。

筋肉や皮膚、血液を作るたんぱく質が多く含まれているほか、骨を強くしたり神経を安定させるカルシウムも豊富です。はらわたには、視力や粘膜を健康に保ち病気の回復を早めるレチノール(ビタミンA)が多く含まれます。
脂わたをつけたままのアユに串を打ち振り塩で焼き上げるのが代表的な食べ方ですが、天ぷらや酢でしめたアユ寿司も美味しくいただけます。 アユのウロコと筋肉には横川吸虫の幼虫が寄生していることが多いので、生で食べるのは避けましょう。