日本に生息するあわび類は約10種類で、食用は「エゾアワビ」「クロアワビ」「マダカアワビ」「メガイアワビ」の4種です。刺身にむくのは、「クロアワビ」「マダカアワビ」で酒蒸しやステーキによいのは、「メガイアワビ」です。旬は夏です。
身がふっくらとしていて盛り上がり、触ると縮むものが新鮮です。乾燥アワビは塩漬けなので、戻してからスープや炒め物、うま煮などに調理しましょう。
アワビは高たんぱく、低カロリーで、ビタミンB2・Eを多く含んでいます。ビタミンB2は成長を促進させ細胞の再生を助けるので、疲れ目や肌荒れ、髪や爪のいたみに効果的です。Eは心臓病や脳梗塞、がんを予防し、血行をよくするため肩こり、頭痛、冷え性を改善します
(1)身の部分に塩をふり、タワシでこすって身をひきしめながら汚れとぬめりを取り、水洗いして水気を切ります。
(2)アワビを押さえ、殻の薄い部分からスプーンを差し入れ、身と殻の間にすき間ができたら手ではずします。
(3)身のウラ側を上にして、黒っぽいワタの付け根に包丁を入れ、手で引っぱりながら身から離します 。
(4)周囲のヒダの部分は固く食用に適さないので取り除きます。身を立てて回転させながら少しずつ包丁で削り取ります。
(5)身の尖った方に突き出ている口を、包丁の先で切り取ります。殻に残っているワタも外します。